シルバーライフ まっぷ

平安、江戸のリゾート

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平安時代のリゾート

平安時代のリゾートといえば、宇治だw 紫式部の源氏物語。光源氏の子供の夕霧の別荘が宇治にある。ライトノベル風に言えば、セレブが集うロイヤルリゾート ウジで繰り広げられる恋愛模様が源氏物語である・・・と書くと、古典の真摯な研究者に怒られるかなw 何分、俺はオジサンなんで、恋愛ものも、ライトノベルも読むのはけっこうつらい年になってしまっているので、「そうじゃないでしょ!」と言われたら、「はいそうですね」と認めてしまうだろうけど。
宇治平等院の建立前から、別荘を建てることの多い場所で、もとは狩りのベースキャンプ。だんだん変化していって、現代の別荘地のようにオーナーの趣味、理想空間を実現するフィールドにもなったようだ。宇治平等院も、極楽浄土を体現する場所として、当代のベストの技術、技法が駆使されたことだろう。
まあ、60歳定年で、余生、第2の人生、シルバーライフを送るうえで、土地の高い都市部より、田舎で、好きな空間を作って過ごしたい。規模や立場は違っても、似たような考えなのかもしれないな。

江戸時代のリゾート

江戸時代のリゾートといえば、温泉、湯治だろう。徳川家康が温泉が好きだったとかいう話もあるが、旅行が制限されていた江戸時代でも、信仰と医療のためには、旅行が認められていた。信仰は、伊勢、大山、金毘羅、三山などの講に代表される参詣を目的とし、医療といえば、湯治である。
まあ、建前としては、信仰と医療だが、中身は実際のところ、観光でありリゾートだったんだろうな。
基本的に数週間が湯治の期間とされたようだ。現代の1,2泊の温泉旅行なんてのは、ない。約1週間を1単位として宿泊費が設定され、2巡り、3巡りと逗留した。
現代の世の中で、こんな温泉滞在をできる人は、かなり限定されるだろう。管理人のボロ小屋は那須にあるので、車で出れば、数百円の温泉施設はいくらでもあるのだが、仕事もしないとね。なかなかまとまってとなると、やはり60歳を過ぎてシルバーライフに突入しないとダメだろうなぁ。
物質的には豊かになった現代だけど、ほんとうの豊かさってなんだろうねとか、考えてしまう年齢にもなったよな。
温泉湯治のリゾートだけじゃなくて、参詣の旅行でも、3週間の旅程だぜ、江戸、伊勢で。