シルバーライフ まっぷ

認知症による迷子

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タグ: 介護 認知症

徘徊

先日、近所に住んでいる若年性認知症を患っている方がフラフラと家の前を歩いているのを発見。思わず心配になって声をかけようとしたんですが、後ろからご主人が見守られていたのでホッとしました。認知症の方って、お話をしてみるまで分からない事が多いので、外を歩いていても気が付かれない事が多いんですよね。さて、認知症患者に良く見られる症状のひとつに「徘徊」という問題行動があります。
高齢者施設でも、たまにスタッフの目を潜り抜けてフラッと施設の外へお出かけしてしまい捜索願が出されるケースもあるようですね。おなじ介護に携わる身としては、血の毛が引きような出来事です。

見当識障害

認知症になると見当識障害といって、物を立体的にみたり、方向を確認したりする機能が失われてしまうと言われています。つまり、いつもの見慣れた道であっても、認知症患者にとっては未知の道に見えているわけですね。そのため、本人の「大丈夫、大丈夫」なんて言葉をうのみにして、うっかり外に出してしまうと、そのまま帰ってこれず迷子になってしまうという事がよくあります。
とはいえ家の中に縛り付けておくわけにもいきませんし、しっかり見守りをしていたってコッソリ出ていってしまう事があるかもしれませんよね。
万が一、外に出ていってしまったことを考えて予め対策を考えておくと安心ですよ。まずは住所や名前などが分かるカードを本人に常日頃から持たせておくことが大切です。帰る所が分からなくなったら、このカードを人に見せてねと話をしておくと良いでしょう。最近では携帯電話などを持たせてGPS代わりに使用されているご家族様もいるようですね。

フラフラと歩いている高齢者の方を

徘徊する高齢者の方は実は目的をしっかり持って外に出る人も案外多いんです。例えば「家に帰る」とか、「駅で待ち合わせをしてる」とか、理由を聞くと色々面白いお話を聞かせてくれます。どうやって目的地に行くかは忘れてしまっているんですけど、何のためにそこへ行きたいかはしっかりとお話ができるんですよね。
みなさんも、ご自宅の近所でフラフラと歩いている高齢者の方を見つけたら声をかけてみてくださいね。寝間着姿で歩いているとか、冬なのにやけに薄着だったり、夏なのにセーターなんか着ている人をみた時には要注意です!