救急搬送
実の親父が、意識を失い救急搬送されて50日以上。明日、やっと退院する。朝10時に車で迎えに行き、っ実家まで送っていくことになる。俺の自宅からは30分位のところだ。タクシー使って自分で帰れと言い難い。サラリーマンなら、「会社を休めん!」と言えるのだが
遺言
オペの前日、親父が、遺言を語りはじめる。金庫の番号やら、口座の何とかやら、葬儀の仕方、知らせる範囲など、何をどうせい、こうせいと気丈に話すのを、冷静にメモをとる。母がだいぶ参っているからな。俺は極めて冷静に。タチの悪い親族がいて金目当てにゴダゴダするかもしれないと心配するクソ親父。そんなもんは、その気配があったらすぐに弁護士入れて法定相続通りに粛々とやるから安心しろと言う。ひどい息子だ。何が安心だ。
介護の開始
これまで糖尿病はあったものの、日常の所作は、自力で行えていたクソ親父だが、若干の麻痺が残りそうだ。食事の前のインシュリン注射が、自力でうまくできない時もあったり、足が弱って歩行も壁がないと厳しい。
だが、それでも、このまま死なれるんじゃなくて良かったと思う。合併症の発症の危険も高く、それほど長い期間じゃあないんだろうとは、覚悟させられる。
退院するものの、これからが、介護のスタートになる。
やはり親だった、と。
くそ親父なんぞ、死のうがどうしようが、俺は精神的にダメージを受けないだろうと思っていたのだが、やはり、そうはいかんかったな。ここ50日、2か月近く、仕事の生産性は、最悪だ。1週間程度のスランプは過去もあったが、これだけ気もそぞろが長いのはね。参った。どうにも気が乗り切らない。会社に通っていれば、周囲もいるから合わせないといけないんで紛れるんだろうけどな。一人でやっていると、時間が自由にできるので、自制、自律ができないとグダグダになる。
そうも言ってられない。向き合う時期が来たなぁ。