シルバーライフ まっぷ

筝 カンテレJAPAN TOUR 2012 フィンランドと日本の架け橋

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筝とは

筝(そう)というと馴染のない人もいるかもしれない。琴(コト)のことだ。現在は13弦、13本の糸を使っているものが基本で、低音用17弦や、特殊なもっと糸の数が多いものも存在する。ボディは木。桐だ。糸は、コンサートの時や上級者、プロを目指す人は絹を使う。練習用の糸は石油製品で作られている。
値段は本体10万円から数百万円まで。音色の差は、素人の俺でもわかる。ただし差のついた音が出せるのは上級者だけのこと。最初から高額なものを求める必要はない。
恐るべきことに、この筝は、消耗品なのだ。ひぇえ~である。西洋の楽器、例えばバイオリンなどだと、時間の経過で木が良くなって音も良くなるとか言われるが、筝はそうはいかない。演奏、練習することで表面の木部が自然にすり減っていく、音が痩せてくるのだと言う。

カンテレとは

カンテレという楽器について、俺は全然知らなかった。正直これまで名前も聞いたことがない。日本の筝と同じように、フィンランドの伝統の楽器なのだが、わかりにくい、敷居が高いというイメージまでも同様のようだ。日本の筝と違い、弦、糸は金属製。可愛いい音がする。
調べてみると、日本の筝以上にバリエーションが豊富で、5弦から39弦までがあるそうだ。今回のは、コンサート・カンテレなのは間違いなく、36、38、39弦というタイプがあるようなのだが、弦の数は数えてないwボディは木製だ。

演奏者

演奏者は、EVA ALUKULAがカンテレを、中井智弥が筝を演奏する。12/14の演奏だけは、パーカッションに相川瞳が参加した。
EVA ALUKURAは、コンサートカンテレの他、アンプをつなぐエレクリックカンテレでグループとしての活動なども行っているそうだ。
カンテレの演奏法だが、俺は、自分で弦楽器などを触らないが、筝の演奏者によれば、よく似た技法が駆使されているという。楽器をやる人には、音だけじゃなく演奏方法も実に面白かったという。
中井智弥は、若手、男性の筝の演奏者。若い世代として、筝曲の次の一歩を考えての活動を重ねている一人のようだ。出身は三重県。あとの会場の2か所が三重県であるのも、無縁ではないだろう。

筝 カンテレ JAPAN TOUR 2012 フィンランドと日本の架け橋

会場

12/14の会場は渋谷区神宮前のLAPIN ET HALOT (ラパン・エ・アロ) 正確な数はわからないが50人ほどだろうか。100人は入らない。
12/15 には、三重県のBAR ALICA。12/16には、やはり三重県の大場邸。そして12/19には九州国立博物館のエントランス前で行われる。なんでこんなところで・・・と思ったのだが、「江戸の粋、印籠、フィンランド・クレスコレクション」の展示があり、そのオープニングイベントの位置づけのようだ。「印籠がつなぐ、フィンランドと日本」なるほど・・・。フィンランド大使館が後援なんだなぁ。

生涯勉強だなw

若い世代の邦楽家、ことに筝や三味線のコンサートやライブは、正直、辛いことが多い。古典をするにはまだ年齢的な深さが物足りないこともあるし、また現代曲で、今風の何かへのチャレンジも、独りよがりのカラマワリにしか聞こえないこともある。さらにひどい時は商業主義の変なプロデュースが、どうにも悪趣味なことも多い。オジサンは素人なのに好みにうるさいw
今回は、フィンランドの伝統楽器とのジョイントで、音色そのもののヨサや、妙なイジクリマワシがないぶん、無理のないライブになっていたんじゃないだろうか。

恥ずかしながら、フィンランドの音楽というと、シベリウスのフィンランディアくらいしか思いつかなかった。また印籠とフィンランドの関係なんて、思いつきもしないw 文化や伝統の芸術、芸能は、まだまだ奥が深いなぁとも思う。