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認知症高齢者の人数統計

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タグ: 認知症

認知症高齢者の人数統計

2010年の認知症高齢者の人数統計を厚生労働省で見つけた。要介護認定の申請によって算出された数字だが、かなりの割合で、要介護認定をするだろう。それなりに信頼のできる数字だと思う。
平成15年には、高齢者介護研究会が報告書を出しているのだが、その時の2010年の予測値は208万人、65才以上の人口に対して7.2%だった。だが実情は、280万であり、割合も9.5%になっている。予測を超えて認知症は広がっている。

認知症高齢者の日常生活自立度

認知症高齢者の人数統計で280万人という数字は、認知症高齢者の日常生活自立度II以上(悪いほうの以上)の人だ。
Iは、認知症があるが日常生活には問題がないのだが、IIは、日常生活に支障があり、誰かが注意していれば自立ができる。IIIになると介護を必要とする。IVになると常に介護が必要だ。Mは著しい精神症状、問題行動とされている。
何らかの介護を必要とする人が280万人。そしておそらく、それがさらに増えてくるだろうと言われている。

認知症高齢者の人数予測

認知症高齢者の人数統計では、将来の予測も出されている。2015年は、345万、10.2%。2020年は410万、11.3%。2025年には470万人、12.8%だという。
高齢者の人口も増えてきているのだが、それ以上に、65才以上で認知症になる人の割合が高くなり続けているのも、気になるところだ。

認知高齢者の居場所

この統計は、要介護認定の申請を基にしているから、その高齢者がどこで過ごしているかまでのデーターがとれている。50%の140万人が居宅、在宅だという。医療機関が38万、介護老人保健施設が36万、介護老人福祉施設が41万、グループホーム14万、特定施設が10万とされている。

制御できないこと

どこで死ぬか、いつ死ぬか。最晩年をどう過ごすか。自分で決められないことのひとつだと思う。コントロール不能な事柄は諦めるしかない。それまでにできること、あるは成すべきことをやっておきたいものだと、この数字を眺めてつくづく思う。