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在宅痴呆介護

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タグ: 介護 認知症

在宅痴呆介護

頑張らないで下さい。オレらが、どんなに勉強しても百万回上手におむつ替えても、家族のたった1回の笑顔にかなわない。家族でいてくれさえすれば幸せなんすよ。

くさか里樹のヘルプマンは、雑誌イブニングに連載されている漫画だ。2巻では、在宅痴呆介護がテーマだ。
在宅で痴呆の夫の父を介護する奥さんは一生懸命だが、やがて限界が来る。過労で倒れる。精神的にも追い詰められる。このままベランダから落ちてくれないだろうか。誰にでもありそな心の弱さには胸が痛む。介護保険の利用を考え、在宅介護を支援するホームヘルパー(訪問介護)、ショトスティ(短期入所介護)、ディサービス(通所介護)などが描かれている。介護保険の適用を決める要介護認定調査の話もある。

介護保険、制度、サービスの限界、期待と失望。兄弟の責任論、相続。さまざまなドロドロした要素も、ストレートに描かれている。

モデルはあるのかもしれないが、基本は漫画ゆえのフィクションだとわかっていても、見たくはない現実に直面する。

それでも作者は、希望と善意、そして家族を描き忘れていない。
最後に近い主人公の台詞は、心を打つ。

制度は不完全だ。サービスも限界がある。
それでも、笑顔になってもらえるかもしれない。
そんな希望を感じるかもしれない。

購入情報など





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