歳時記と子供時代
子供のころは、正月なんてのは、お年玉だけが目当てだった。お節料理も別に好きなものはないし、雑煮などの餅にしても、食べる気になれば一年中食べられた。
家は自営業で商売をしていたので年末は小学生でも手伝いに駆り出された。お年玉は、そのバイト料もコミだぞと言われ、おそらく同世代のお年玉としては、ずいぶん大目にもらっていたと思う。
節分の豆まき、雛祭り、花見、端午の節句。季節の様々な行事も、それなりに行う家庭ではあったけれども、関心のない、一言でいえば、可愛くないガキであった。
少し長じて高校生などになると、そんなものには興味はまったくない。気持ちの方向は違うほうに行く。春の花、秋の紅葉、そんなものに関心はない。まあ、月見を静かに楽しむ男子高校生がいたら、それはかなり珍しい存在だろうとは思う。
家は自営業で商売をしていたので年末は小学生でも手伝いに駆り出された。お年玉は、そのバイト料もコミだぞと言われ、おそらく同世代のお年玉としては、ずいぶん大目にもらっていたと思う。
節分の豆まき、雛祭り、花見、端午の節句。季節の様々な行事も、それなりに行う家庭ではあったけれども、関心のない、一言でいえば、可愛くないガキであった。
少し長じて高校生などになると、そんなものには興味はまったくない。気持ちの方向は違うほうに行く。春の花、秋の紅葉、そんなものに関心はない。まあ、月見を静かに楽しむ男子高校生がいたら、それはかなり珍しい存在だろうとは思う。